nabeshimafutのブログ

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湘南vs磐田 3-4-2-1同士の戦術争い

こんにちは。なべしまです。
つらつらと自分が見た試合の感想等を書いていきます。
まずは文章力をつけたいところですが質より量ということでやっていきます。


さて今日は湘南vs磐田
どちらも3-4-2-1の使い手ですね。
スタメン
湘南は下から
GK 秋元
DF  大野、坂、山根
MF 杉岡、斎藤、秋野、岡本、菊池、端戸
FW 野田


磐田は下から
GK カミンスキー
DF  新里、大井、高橋
MF 宮崎、田口、山本、小川、松浦、山田
FW 川又
(画像がなくてすみません)


入りとしては磐田が押し込む形。
山田、松浦がライン間に受ける動き及び2レーン、4レーンで受ける動きを取ることで試合を優位に進めていきます。
ライン間で上手く受けることで前を向きつつWBのオーバーラップを使う及びシンプルにアーリークロスを入れて川又を狙うなど意図がしっかりしており確実にシュートで終わるシーンが見受けられました。
WBが2,4レーンで受ければ新里、高橋もオーバーラップして数的優位で圧力を高めていきます。
ただ湘南DFも守備意識が高くしっかりと相手にコンタクトすることで楽な姿勢で打たせませんでした。
川又もシュートは打てていましたが坂がしっかりと体を当てていましたね。
順天堂大学卒のルーキー。体格も一回り違う川又にあれだけ出来るCBはJ1を見てもそういないです。バイアの後継者となる逸材ですね。


20分までの磐田の圧力を無失点で耐えた湘南は徐々に前線からのプレスによるボール奪取→十八番のショートカウンターでチャンスを作り始めます。
23分の秋野、25分の端戸、40分の野田のシーン全て共通して田口からのロストから始まっています。
3つのシーン全て田口が悪いわけではなく磐田のゲームプランの問題によるものです。
磐田のポジティブトランジション構造としてWBがサイドでボール奪取した際に必ずボランチを経由します。
そこまでは良いですがボランチである田口にボールが入った際のサポートが皆無に等しい状態となっています。
出し所がないため探しますがその隙に2シャドー及び1トップがプレスをかけてボールを奪取してシュートまで完結するというシーンが続けざまに3つもありました。
おそらく今日のキジェ監督のプランだったのでしょう。


後半も湘南の狙いは変わらず前半と同じ狙いを持ってショートカウンターの機会を伺っていました。(64分のシーンは完全に5対3で数的優位のカウンターでしたね)
おそらく名波監督もそれに気づいたのか67分に田口に変えて上原を投入します。


ただ名波監督は田口を変えるのではなくゲームプランを変えなければいけませんでした。
(シンプルにWB,CBから川又にロングボールを入れて全体をコンパクトにし、セカンドボールを回収して押し込み続けるなど)
70分の得点シーンも似たような狙われ方。
ボランチの圧力はそのままに加えて岡本、杉岡がWBへのパスルートもケアし始めます。
WBへのパスコースもケアしショートカウンターの回数が増えたことによる得点だったと言えます。


磐田も中村を入れてロングボールを増やしますが中村に繋ぐ前のビルドアップでも得点シーンと同じような形で岡本がカットするシーンもあったりと名波監督のゲームプランを完全に潰し切ったキジェ監督の手腕が勝ったと言える試合でした。


所感
どちらも助っ人が怪我という厳しいチーム状態ですが戦術的にはJ1屈指のチーム同士です。中断明けにはどちらも万全の状態で試合に臨んで欲しい所です。
中断明けまでに磐田は今日の失点シーンの打開策をしっかり対応してくるはずですし湘南も守備の立て直しとショートカウンターではなくビルドアップからの組み立ても多少加えて2ヶ月を過ごしてくると思います。
ルヴァンカッププレーオフがある以上どちらも大きくテコ入れはしないはずですがそれはまた中断期間明けに確認したいと思います。


最後まで見ていただきありがとうございました!